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2024.01.10 武蔵野市子宮がん検診は1月いっぱいです

多くの患者様に今年度も子宮がん検診を受けていただいています。今年度の武蔵野市子宮がん検診は1月いっぱいで終わり、次年度は6月より再開予定です。

子宮がん検診は主に子宮頚がん検診の事を指します。

(武蔵野市では希望者は子宮体がん検査を受けることが可能です。子宮頚がん検査に比べ検査の痛みが強く、出産経験のない方・ご高齢の方では検査を行う事が難しい場合があります。)

子宮頚がんは年間約11000人が罹患し、約3000人が亡くなっています。30代で罹患のピークが見られます。出産適齢期に病気の発症率が上昇する特徴があります。

子宮頚がんは出血がある!と思っている方も多いでしょう。子宮頚がんは進んだ状態でないと出血はしてきません。初期の段階では腰痛や鼠径部のリンパ節の腫れなどもほとんどありません。子宮頚がんの異形成~上皮内癌、1A期といわれる微小浸潤がんの状態までは肉眼で病気を確認できないため症状もあまりありません。妊娠初期の検査や定期的ながん検診で見つかることが多い病態です。

この段階で治療を行えば完治率は高く、負担の少ない手術で済み、将来的な妊娠への影響も少なく済みます。子宮頚がんは突然がんが発症するのではなく異形成から段階を経て時間をかけ進行をする病気です。

上記の罹患数に関しては異形成~上皮内癌までは含まれていません。異形成~上皮内癌までを含めると20~30代では発症率が高い病態と言えます。

HPVワクチンの普及も進み、予防も行われていますが100%ではありません。現在のところHPVワクチン単独での子宮頚がんの死亡率低下の効果は確認されていません。ワクチンと検診を組み合わせることで死亡率の低下が確認されています。

HPVワクチン接種したから大丈夫と思わず、出血や症状がないから大丈夫と思わず、定期的な子宮頚がん検査を受けてください。

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