痛みがある

パターンケース

  • 生理周期に合わせて一定の時期にある下腹部の痛み
  • 生理周期と関連のない下腹部の痛み
  • 排尿時の痛み
  • ピリピリとした痛み など

原因

生理周期のうち一定の時期に痛みがある場合
排卵痛や、子宮内膜症などが考えられます。生理周期と関連のない下腹部の痛みは子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科腫瘍が原因であることがあります。

発熱を伴う下腹部痛がある場合
子宮や卵巣は腸や膀胱と隣接した臓器です。性感染症を含む骨盤内感染が疑われることがあります。

子宮や卵巣に異常がない場合
排尿の終わり頃に絞られるような痛みや残尿感・血尿・頻尿の症状がある時には膀胱炎が疑われます。

外陰部にピリピリとした痛みを伴い水疱や潰瘍ができる場合
ヘルペスが疑われます。

治療法

排卵痛や子宮内膜症
ピルなどのホルモン治療や漢方薬、鎮痛剤の投与が有効です。症状に合わせて治療法を選択します。

子宮筋腫や卵巣腫瘍に伴う痛み
時に手術が必要となることがあります。

骨盤内感染が疑われる場合
原因菌の特定を行うと共に抗生剤の投与を行います。
膀胱炎に対しては飲水をたくさんし排尿を多くし膀胱内に貯留した雑菌を洗い流すことが基本です。症状が強い場合には、漢方薬や抗生剤の投与によるサポートを行うことがあります。性感染症の場合には原因に応じた治療(内服、点滴)を行います。

ヘルペスの場合
抗ウィルス薬の内服でこれ以上病巣を広げないようにします。
抗ウィルス薬は治療薬ではなく増殖を抑える薬であるため内服初期には症状が一時的に悪化することがあります。症状が激しく排尿が困難な場合には入院管理が必要となります。

当院で行うこと

入院管理および手術以外の治療が可能です。
子宮や卵巣に異常がみられない場合には、泌尿器科や消化器科へ受診していただく場合があります。